グローバル保険プログラム 「コントロールド・マスタープログラム」

グローバル企業に求められるリスク管理の視点

平成26年の会社法および会社法施⾏規則の改正により、企業グループにおける内部統制システムの整備、⼦会社に対するリスク管理体制の構築がより強く求められるようになりました。またグローバルビジネスの現場では、海外の連結⼦会社が⾃然災害被害に遭ったことで本社が特別損失を計上する例や、海外⼦会社のPL事故に親会社が巻き込まれる例も少なくありません。

企業のリスク管理を考える際は、海外⼦会社を含めた企業グループ全体としての視点が必要です。海外⼦会社のリスク状況を把握できる中央管理型のリスク管理体制がますます重要になってきています。

グローバル化するリスクへのチャレンジ

●  親会社主導によるグローバルリスクと保険の管理の導⼊
●  グローバルで統⼀的に必要とされる補償の実現
●  現地のビジネス要件、保険付保規制要件の充⾜
●  企業グループに影響を及ぼす⼤規模損害からの迅速な復旧

海外進出企業がグローバルなリスクに備えるには

保険によるリスク移転は、リスク管理の重要な⼿段のひとつとなっています。海外進出企業が世界中の海外拠点のリスクに対処するためには、マルチナショナル保険プログラム(グローバルプログラム)を構築する⽅法が代表的です。プログラム構築のモデルには、ローカルポリシー、グローバルポリシー、そしてAIGが推奨するコントロールド・マスタープログラム(CMP)があります。CMPは両者のメリットを併せ持つという特⻑があります。

海外リスクに対するプログラムモデルのオプション

ローカルポリシー

現地⼦会社がそれぞれ個別に現地保険会社で保険を調達する⽅法。現地の法令要件に対応しながら、現地で損害サービスや保険⾦⽀払を受けられます。⼀般的には、本社による⼦会社の保険調達状況や補償内容の把握が簡単ではなく、グループ全体の統⼀的な補償の導⼊の確認が難しいというデメリットがあります。

グローバルポリシー

本社による単⼀の保険契約で世界中の拠点をカバーする⽅法。企業グループが統⼀的な補償を受けられます。⼀般的には、保険⾦⽀払いが契約者(本社)に対して⾏われ、現地⼦会社が保険⾦⽀払いを受けられない、現地⼦会社が保険会社から直接損害サービスを受けられないといったデメリットがあります。

コントロールド・
マスタープログラム

AIGのグローバルネットワークを活⽤したローカルポリシーと、マスターポリシーと呼ばれるグローバルポリシーの組み合わせにより世界中の拠点をカバーする⽅法。中央管理型で、全世界統⼀的で透明性のある補償を受けられます。

海外リスクに対する保険のソリューション

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AIG損保のコントロールド・マスタープログラム(CMP)

「コントロールド・マスタープログラム(CMP)」は、中央管理型で本社が保険の⼀元管理を⾏いながら、海外拠点のリスクにも包括的に備えられる⽅法を実現できます。マルチナショナル保険プログラム(グローバルプログラム)の構築のために、AIG損保ではCMPの導⼊を推奨しています。

コントロールド・マスタープログラム(CMP)の特⻑

お客さまの本社の⽅針に基づいて加⼊すべき保険の基準(付保基準)を定め、付保基準に沿ったマスターポリシー(マスター保険証券)を発⾏するとともに、海外各現地法⼈が本社の基準に従って保険に加⼊できるようにサポートします。

統⼀的な補償の実現

マスターポリシーとローカルポリシーの組み合わせにより、企業グループの統⼀的な補償が実現でき、親会社、⼦会社の双⽅が巻き込まれるような⼤規模な事故に備えることができます。

適正化・合理化

従来の⼦会社任せであった現地保険調達をCMP化することで、親会社・⼦会社間の補償の重複や漏れを防ぎ、補償の適正化と保険料コストの合理化が図れます。

条件差 = Difference in Conditions(DIC)
海外現地の損害がローカルポリシーでは補償できない場合、マスターポリシーが補償する範囲で補償します。
限度額差= Difference in Limits(DIL)
海外現地の損害がローカルポリシーの限度額を超えた場合、その超えた部分をマスターポリシーがその限度額の範囲で補償します。

*DIC/DIL は、マスターポリシーに設定します。

コントロールド・マスタープログラム(CMP)で考慮すべき6つの要素

コントロールド・マスタープログラム(CMP)では、ローカルポリシーとグローバルポリシー(マスターポリシー)を組み合わせて、企業グループの統⼀的な補償を備えていきます。

ローカルポリシーの配置は、保険プログラムデザインの要となります。適正かつ合理的に備えるには、各拠点ごとにローカルポリシーの必要性を正しく評価することが重要です。

以下の資料で、ローカルポリシーの必要性を正しく評価する際に考慮すべき6つの要素(リスク評価、補償、コンプライアンス、付保証明、損害サービス(クレーム)、法⼈税および資本)について解説していますので、ぜひご覧ください。

マルチナショナル保険プログラムの組成⽅法

AIGの理念(AIGマルチナショナル・フィロソフィー)に基づくマルチナショナル保険プログラムの組成⽅法をご案内しています。

マルチナショナル保険プログラムで考慮すべき6つの要素

マルチナショナル保険プログラムを組成する際に考慮すべき6つの要件について紹介しています。

グローバル企業が備えておきたい主な保険

コントロールド・マスタープログラム(CMP)は、⽕災保険や賠償責任保険、海上保険など、お客さまが必要とするさまざまな保険で構築することができます。環境保険やサイバーリスク保険など、⽐較的新しい保険分野でもグローバルなリスクに備えるCMPを構築することが可能です。

財物保険

現地拠点や⼯場などの、⽕災、落雷、爆発・破裂や⾃然災害による、直接の被災リスクや事業継続リスクに備える。

賠償責任保険

企業の事業活動に伴う第三者の⾝体障害・財物損壊による賠償リスクに備える。

役員賠償責任保険

株主や取引先等からの被害賠償請求、海外の規制当局から調査を受けるリスクに備える。

環境保険

環境汚染による第三者賠償や⾏政命令による浄化費⽤を負担するリスクに備える。

取引信⽤保険

国内外の取引先に対する売掛債権の貸し倒れリスクに備える。

サイバーリスク保険

サイバー攻撃による情報漏れ、ネットワーク中断による業務停⽌などのリスクに備える。

海上保険

国際物流における船舶の海難事故や⾃然災害などのリスクに備える。

お客さまのグローバルビジネスに、世界基準の知見とノウハウを

経験豊富な担当者が、グローバルリスクマネジメントに関するアドバイスから

グローバル保険プログラムの構築まで、お客さまのニーズにあわせたソリューションをご提供します。

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