Living My Life マガジン

若くても気をつけて!「冬の脳卒中」リスク

若くても脳卒中のリスクはある

「脳卒中」と聞いて「高齢者がかかる病気だから、自分にはあまり関係ない」と思っていませんか?

確かに65歳以上の高齢者に多い病気ですが、厚生労働省「平成26年患者調査」によると、脳卒中を含む脳血管疾患の治療や経過観察などで通院する患者のうち約14%が就労世代(20〜64歳)であることが分かっています。

脳卒中発症時の年代を調べたデータもあります。日本脳卒中協会が31都道府県に住む567名の脳卒中経験者・家族を対象に行った調査によると、脳卒中発症時の年齢は50代(28%)が最多で、次いで40代以下(26.5%、うち30〜40代だけで23.3%)、60代(25%)となっています。

現役世代でも脳卒中を発症する可能性はあるのです。

高血圧だと発症率が上がる

脳卒中を発症しやすい要因は複数ありますが、最大のリスク要因として挙げられるのは加齢と高血圧です。加齢は避けられませんが、高血圧は予防できます。

高血圧に該当する血圧は140/90mmHg以上で、血圧が高いほど脳卒中の発症率は高くなります。

国立循環器病研究センターは脳卒中について解説したWebページで、「血圧を下げることは最も効果的な脳卒中の予防法」とし、血圧を130/80mmHg未満に下げることや血圧を安定させることを推奨しています。

血圧を下げると脳卒中の発症率が30~40%減少するとの研究もあります。高血圧を引き起こす大きな要因は食塩の過剰摂取であるため、食事で摂取する塩分量を見直すことが先決です。

日常の健康管理で脳卒中の予防を

脳卒中予防のためにできることは他にもあります。タバコをやめる、飲酒は適量に、ウォーキングなど軽い有酸素運動で血流アップなどは、すぐにでも取り組めることです。

何を食べるかも重要で、予防につながる食材には野菜や果物、大豆製品などがあります。できることから取り入れてみると良いでしょう。

最後に、脳卒中はこの時期特に注意したい病気のひとつです。厚労省「死亡月別にみた心疾患-脳血管疾患死亡」(平成16年)の「月別1日平均死亡数」は1月が最多で、2月、12月、3月と冬季の死亡数が目立ちます。

いつも以上に健康的な生活を心がけたい時期ですが、どんなに注意深く生活していても、病気を100%防げるとは限りません。万が一の「備え」もこの機会に改めて考えてみてはいかがでしょうか?

出典:厚生労働省「脳卒中の留意事項」P2
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11303000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu-Roudoueiseika/0000153518.pdf
出典:厚生労働省「脳卒中経験当事者 (患者・家族)の声」P5
https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/000649148.pdf
出典:国立循環器病研究センター「脳卒中とは」
https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/stroke-2/
出典:厚生労働省「脳血管障害・脳卒中とは」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html
出典:厚労省「死亡月別にみた心疾患-脳血管疾患死亡」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/sinno05/9.html

おすすめサイト

メールマガジンに関するお問い合わせはこちらまでご連絡ください

>> メールマガジン利用規約
>> お客さまの個人情報のお取扱いについて

発行AIG損害保険株式会社 マーケティング
〒105-8602 東京都港区虎ノ門4丁目3番20号