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実は危険!「薄暮時間帯」をご存知ですか?

12月の「薄暮時間帯」は特に要注意

1年のうちで交通事故死者数が最も多い月をご存知でしょうか。警察庁の「令和3年版 犯罪被害者白書」の「交通事故死者数の月別推移(平成28年~令和2年)」を見ると、いずれの年も「12月」が最も多くなっています。

変わって今度は、1日のうちで交通事故死者数が最も多い時間帯はいつでしょうか。

警察庁の資料「時間帯別の死亡事故件数(平成29年~令和3年合計)」では、17時台、18時台、19時台の事故件数が圧倒的に多いことが分かります。

夕暮れ時、日暮れ時とも言われるような日の入り前後1時間を、警察庁では「薄暮時間帯」としています。

この薄暮時間帯に起きる死亡事故は、とくに夕暮れ時が早くなる10月~12月に最も多く発生しています。

暗くなるにつれて視界が悪くなるほか、暗い色の服装をした歩行者を発見するのが遅れるなど、薄暮時間帯はドライバーにとって危険の多い時間帯。

12月に薄暮時間帯を運転する場合は、いつも以上に気を引き締めることが大切です。

歩行者横断中の事故が9割

薄暮時間帯にはどんな死亡事故が起きているのでしょうか。最も多いのは約半数にも及ぶ「自動車対歩行者」の事故です。

さらに、薄暮時間帯に起きる自動車対歩行者の死亡事故の約9割は、歩行者が道路横断中に発生していることも分かっています。

うち約8割が横断歩道以外で発生し、その場合、歩行者の約7割に走行中の自動車の直前直後を横断するなどの法令違反が見られます。

自動車対歩行者の事故が起きると、ドライバーの過失割合が高くなることが多い点は押さえておきたいところです。

ルール厳守と早めのライト点灯を

ドライバーが薄暮時間帯に心がけたい交通事故防止対策は大きく2つあります。

1つは横断歩道に関するルールを遵守することです。道路交通法第38条では「横断歩道等における歩行者等の優先」が定められています。

横断歩道などを横断、または横断しようとしている歩行者などがいるときは、手前で一時停止し、通行を妨げてはいけないと法令で規定されています。

また、ドライバーには横断歩道手前での減速・停止義務があるほか、横断歩道などに近づいたとき、歩行者などが明らかにいない場合を除き、その手前で停止できるよう徐行して進むことも定められています。

2つ目は、早めにライト(前照灯)を点灯したり、状況に応じてハイビーム(ライトを上向きに)を使ったりして、視界を確保することです。

それにより、歩行者や自転車が遠くにいても見つけやすくなり、安全な運転を意識しやすくなります。

とはいえ、どんなに注意深く運転していても、事故を100%防げるとは限りません。万が一の「備え」もこの機会に改めて見直してはいかがでしょうか?

出典:警察庁「犯罪被害者等施策に関する基礎資料」14.交通事故死者数の月別推移(平成28~令和2年)
https://www.npa.go.jp/hanzaihigai/whitepaper/w-2021/html/zenbun/part3/b3_s6_14.html
出典:政府広報オンライン「夕暮れ時に歩行者が死亡する交通事故が多発!この時間帯の交通事故を防ぐには?」
 https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201711/1.html
出典:警察庁「横断歩道は歩行者優先です」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/oudanhodou/info.html

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