凍った路面でスリップ 用水路に車ごと落下
一瞬、何が起きたかわからなかった。衝撃と、激しい痛み。胸元でエアバッグがひらいている。前を見れば、車のボンネットがひしゃげ、その向こうにはコンクリートの壁があった。
「大丈夫か」「いま救急車を呼んだ」という声が聞こえる。運転席にいた京子さんは、激痛に耐えながらスマホをつかんだ。ふるえる指で、電話をかける。「もしもし。もしもし、宇野さんですか…?」。
2022年1月3日。前日から降りつづいていた雪がやみ、青空が戻った朝だった。この日が仕事始めだった京子さんは、朝7時半に車で家を出た。路面の雪はすでに溶け、日陰に少し残るばかりだ。近所のT字路にさしかかり、いつものように右折をしようと減速し、ハンドルを切ろうとした。しかし、車は直進した。
「あっ! と思ったときには、もう遅かったんです。路面が凍っていたんですね。ブレーキが効かず、気がつけば用水路の中でした」
車は用水路の両側の壁の間にすっぽりとはまりこみ、宙に浮いた状態だった。幸い、車内に水が入ってくることはなかったが、扉は開かず、自力では出られない。
「近所の人がすぐに救急車を呼んでくれましたが、もう、どうしよう、どうしよう、と気が動転して…。でも、その時、主人から『万一、車のことで何かあったら、すぐに宇野さんに連絡をするように』と日頃から言われていたのを思い出したんです」(京子さん)
京子さんは、宇野さんに電話した後、つづけて夫・孝さんにも電話をかけた。孝さんは、当時をこう振り返る。
「家を出て間もなかったので忘れ物かと思ったのですが、声が震えているので、これは妙だなと…。『やってまった』と聞こえた瞬間に事故だとわかって、『ケガは?』『一人か?』『宇野さんに電話したか?』と尋ねました。ただ、場所がよくわからなくて、とにかく探しました」
孝さんは近所を歩き回り、ようやく用水路に落ちている車を発見した。まもなく、救急車が到着し、京子さんは病院へ搬送された。入れ違いに現場に駆けつけたのが宇野慎一さん、AIG損保の代理店「宇野モータース」の代表である。
事故対応をプロに任せて治療に専念
孝さん・京子さん夫妻と、宇野慎一さんが出会ったのは15年前のこと。「宇野モータース」で新車を購入したのがきっかけだった。
自動車保険は、以前は知人が勤める保険会社のものに加入していた。知人の退職を機に、車の購入や修理でお世話になっている「宇野モータース」に相談し、AIG損保の保険に切り替えた。
「自動車の運転に事故は付き物だと思っていたので、車両保険も付けた自動車保険に迷わず加入しました。本当に入っておいてよかった。車は“全損”で、一目みただけで修理できない状態であることがわかりました。しかも用水路にスポッとはまりこんでいたので、『これ、どうするんやろうか?』と途方に暮れてしまって…。宇野さんの姿を見たときは、とにかくホッとしたのを覚えています」(孝さん)
宇野さんは、車を引き上げるためのクレーン車を手配し事故現場から車を移動させた。その後、自動車保険に関する手続きはすべて宇野さんがサポートした。
「信頼する宇野さんにお任せできたから、妻は自身の体の回復に、ぼくは家事や妻のサポートに専念することができました。やっぱり心強かったですね」(孝さん)
病院に搬送された京子さんは「脊椎圧迫骨折」と診断され、10日間の入院が決まった。しかし、寝た姿勢での食事に慣れず、嘔吐が続く。4日目には病院でコルセットを借り、自宅療養に切り替えた。自宅でリハビリを重ね、ようやく以前のように出勤できるようになったのは、事故から3ヶ月後のことだった。
比較検討から提案まで 代理店ならではの価値
京子さんの体調は快方に向かい、ようやく一息ついた孝さんは「そろそろ新しい車を買おうか」と考え、迷わず宇野さんに相談した。
「宇野さんはいつも、こちらが思っている以上に動いてくれています。かねてから保険料を綿密に計算し、私たちが無理なく支払えて、手厚い補償を受けられる形を提案してくれていたおかげで、今回も車両保険の保険金を足しにして希望の車を購入できたんです」(孝さん)
事故対応の満足度を尋ねてみると、夫妻は顔を見合わせて微笑む。「120%…、いいえ、200%ですね。何もかもよかったし、感謝しています」と話す孝さんのとなりで、京子さんもうなずいた。
「やっぱり安全第一ですし、健康も第一ですよね。この事故を通じて、改めて運転に対して慎重になりました。まだ少し時間はかかりそうですが、いつかこの新しい車で、主人と岐阜近辺でおいしいものでも食べに行きたいな、と思います」(京子さん)