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スマホアプリで家族円満?上手に使って世代間の距離を縮めよう

「スマホで世代間のコミュニケーションが良くなるの!?」
驚かれるかもしれませんが、LINEなどのコミュニケーションアプリ(以下、アプリ)を上手に使えば、円滑なコミュニケーションにつながります。

世代の異なる家族がより良い関係性を築くため、コミュニケーションの専門家である菅原裕子さんに、スマホを利用した、アプリの上手な使い方についてアドバイスをいただきました。

まずは、高齢者がアプリを使えるようにチャレンジする

近年、LINEなどのアプリが、家族間のコミュニケーションにおいて重要な役割を果たすようになってきました。文字でのやりとりができたり、顔を見ながら通話ができたりするアプリは、世代を超えた交流を促し、家族の絆を深める手段としておすすめです。

しかし、世代によって、アプリの使い方や適応力には違いが見られます。
若い世代はスマホを日常的に使いこなし、LINEなどのアプリを自然に取り入れています。
一方で、高齢者は「自分には無理!」と感じがちで、新しい技術に対して消極的な姿勢を示すことが少なくありません。そのようなときは、若い世代が根気よく、サポートしてください。サポートすること自体も、高齢者と若い世代をつなぐコミュニケーションになります。その際、次のようなメリットを伝えるとよいでしょう。

家族が離れていても、つながれる安心感が得られる

アプリを活用する最大のメリットは、家族間のコミュニケーションが増えることです。
例えば、離れて暮らしていても、LINEなどのアプリで簡単にメッセージを送り合うことができ、ビデオ通話を使えば顔を見ながら話すこともできます。物理的な距離を超えて、家族同士が常につながっているという安心感が得られ、特に高齢者にとっては、精神的に大きな支えとなります。

あるご家庭で、おばあちゃんがアプリを使って、孫に読み聞かせをしているという話を聞きました。
おばあちゃんと孫がそれぞれ同じ絵本を持ち、スマホを利用して読み聞かせを楽しんでいるというのです。これは、家族が遠く離れていても、一緒に時間を共有できる素晴らしい一例です。

家族間の衝突に、アプリが一役買うことも

LINEなどのアプリはリアルタイムでのやり取りだけでなく、感情の整理にも役立つツールです。
例えば、親子で口論になった場合でも、アプリによるコミュニケーションを利用することで、早期解決につなげられる場合があります。

対面していると感情的になり、自分の言葉をうまく伝えられなくて、余計にこじれることがありませんか?
そこで一度、お互いに出かけるなど物理的に離れてから、アプリを使って対話をしてみてください。
「考えを文字にする」という行為によって自分の思いを整理し、気持ちを落ち着かせる時間ができるため、冷静な対応がしやすくなります。特に、思春期のお子さんを持つご家庭では衝突しやすいので、アプリを有効活用してみることをおすすめします。

今の時代、せっかく便利に使えるコミュニケーションツールがあるのですから、使わない手はありません。
高齢者にもメリットがあるツールなので、これを機会に、高齢の親や子どもたちと円滑なコミュニケーションをとる方法として、上手に取り入れてみませんか。

<監修者プロフィール>

菅原裕子(すがはら ゆうこ)

NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事。
人材開発コンサルタントとして企業の人材育成に携わる一方、その経験と自身の子育て経験から、子どもが自分らしく生きることを援助するためのプログラム「ハートフルコミュニケーション」を開発。「子どもの心のコーチング」(PHP文庫)、「コーチングの技術」(講談社現代新書)など著書多数。「我が子のコーチになって疑問や悩みを自信に変えよう」と、ハートフルコーチ養成講座(オンライン)を開催中。

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