企業の年次報告書には、各社の事業や直面しているリスクの説明が記載されています。リスク開示は当該報告書の重要な部分であり、重要なリスクに関する価値ある情報を社外の利害関係者に提供するものでなければなりません。
St. John’s University, Center for Excellence in Enterprise Risk Management のポール・L・ウォーカー博士による本調査では、ニューヨーク証券取引所や東京証券取引所に上場している企業が開示しているリスクを比較するとともに、開示の動機となる要因も考察しています。
リスク開示の差を検証することで、実際のリスクマネジメントの改良点を洗い出すことができるならば、その取り組みは、企業やその株主の価値を高めることにもつながります。